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「あかんべえ」(宮部みゆき)レビュー
宮部みゆきの本は何冊か読んでいますが、時代小説はまだ読んでいませんでした。一冊くらい読んでみようと思って、評判のいい本書を選んで読んでみたのですが、どうも私の趣味に合わないようでした。幽霊がたくさん出てくるファンタジーもので、現実には起こりえない話でした。もっとも、ファンタジー自体が嫌いなわけではありません。「蒲生邸事件」は、タイムスリップを題材にしたファンタジーですが、宮部みゆきの作品の中では一番気に入っています。しかし、本書は「蒲生邸事件」のように好きになれませんでした。

楽しめなかった要因としては、第一に、ストーリーや、各登場人物の行動・発言に、納得できないものが多かったことです。例えば、なぜ、主人公のおりんには全ての幽霊が見えて、他の人には、全く見えなかったり、一部しか見えなかったりするのか。これが本書の最大のミステリーだと思って、あっと驚く種明かしがあるかと期待していたのですが、期待はずれでした。また、お化けさん達が成仏できる場合とできない場合の違いにも、重大な謎が隠されているのかと思って読んでいたのですが、最後まですっきりしませんでした。

ではミステリー的な部分以外で楽しめるところが多かったかというと、そうでもなくて、特にストーリーの前半から中盤にかけては、変化に乏しく、かなり退屈でした。終盤に急展開するところはまあまあ面白くて、のめりこんで読むことができたのですが、最後の終わり方がすっきりしませんでした。
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