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2011.02.12 Saturday
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「記憶力を強くする」(池谷裕二)レビュー
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2005.02.26 Saturday 03:35
記憶力を強くする
(池谷裕二) 講談社 ¥1,029
★★★★★
記憶のメカニズムが分かりやすく説明されています。海馬の機能やシナプスの情報伝達の仕組みを理解することを通じて、記憶の処理をイメージできるようになります。そのような脳科学的な視点から、記憶のテクニックも紹介されています。例えば、「エピソード記憶」であれば覚えやすいこと、復習は1ヶ月以内に行なうのが重要であること、まずは大きく事象をとらえて理解すべきということ、睡眠時に夢を見ることで記憶を整理し脳に定着させていることなど、納得できます。
しかし、何よりも、記憶力を鍛えれば鍛えるほど海馬の神経細胞が増殖すること、頭は使えば使うほど能力が向上することなど、努力すれば報われることが示されていることが嬉しいですね。勉強する意欲が湧いてきます。 脳科学の先端的な話題にも触れられていて知的好奇心が刺激されます。ただ、全体的に、分かりやすさを追求するあまり、かえって遠まわしな説明になって読みにくくなっているような気もしました。
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「人を動かす」(D・カーネギー)レビュー
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2005.02.26 Saturday 02:44
人を動かす
(D・カーネギー)創元社 ¥1,575
★★★★★
あらゆる自己啓発書の原点と言われるだけあって、本書に書かれている教訓の多くは、他の自己啓発書、特に対人関係・交渉術・コミュニケーション能力に関する本でも見られます。本書の特徴は、それらの教訓が、豊富な実例を交えて説得力のある形で説明されていることです。人を褒めろとか、人の身になって考えろとか、よく言われることですが、それらがなぜ大事なのか、どの程度重要なのか、納得できるようになります。
本書には印象に残っている記述が多くありますが、その一部を引用すると、以下のとおりです:
「他人のあら探しは、なんの役にも立たない。相手は、すぐさま防御体制をしいて…」
「人間の持つもっとも根強い衝動は、“重要人物たらんとする欲求”…」
「自分の名前を覚えていて、それを呼んでくれるということは、まことに気分のいいもので…」
「最初は、相手に“イエス”といわせるような問題ばかりを取り上げ…」
「まず相手をほめておくのは、歯科医がまず局部麻酔をするのによく似ている…」
「良い評判を立ててやると、その人間はあなたの期待を裏切らないようにつとめるだろう…」
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「「分かりやすい説明」の技術」(藤沢晃治)レビュー
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2005.02.26 Saturday 00:36
「分かりやすい説明」の技術
(藤沢晃治)講談社 ¥840
★★★★☆
私自身、社会人を10年近くやっていて、プレゼンテーションや会議での発言の機会も多いため、この手の本に書かれていることは既に経験を通じて身につけているつもりでした。しかし、本書を読んでみていくつか新たな発見もありました。特に、ポイントを話した後に間を置くと効果的だということ、最初に理解の枠組み・話の骨子を話すことが重要であることについては、今まであまり認識していなかった点なので、得るところがありました。学生や若い社会人には、大いに参考になると思われます。
ただ、本書は、対象がぼやけているような印象も受けました。「ビジネスで使う話し言葉」が主なターゲットのようですが、書き言葉やWebページの構成にまで話が飛んでいたりします。また同じような説明が繰り返されていて冗長なところがあるのも気になりました。
◆こんな人におすすめ … 自分の話がなかなか人に理解してもらえないと思っている人。
◆効用 … プレゼン・面接・報告などが上手くできるようになる。
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