■注意■

当ブログは、こちらに引越しました:

http://amzn1.blog102.fc2.com/

みんなのブログポータル JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



|- | - | - |
「塩狩峠」(三浦綾子)レビュー
塩狩峠

塩狩峠

(三浦綾子) 新潮社 ¥660

★★★★

この小説は、キリスト教徒向けの雑誌に連載されたものであり、内容的にもキリスト教を礼賛するような記述が多いため、キリスト教徒でない人が読むと、ちょっと違和感を感じたり、一歩引いてしまうようなところがあります。ただ、そこを差し引いても、考えさせられるところが多くあります。主義・思想を一貫して持つことにより、行動力や人からの信頼など、得られるもが多くあるということが分かりました。

また、小説としてのストーリーや描写は質が高いですね。ラストの峠での鉄道事故のシーンは、実話に基づくものであると思うと衝撃的です。また、信夫がふじ子に寄せる想いも、下手な恋愛小説よりはるかにリアリティがあって共感できます。
◆こんな人におすすめ … 宗教・信仰に関心がある人。
◆効用 … キリスト教徒の考え方が分かる。自己犠牲の精神を学べる。
→ Amazonで詳しく見る


|三浦綾子 | comments(0) | trackbacks(0) |
「これから情報・通信市場で何が起こるのか IT市場ナビゲーター 2005年版」(野村総合研究所)レビュー
これから情報・通信市場で何が起こるのか

これから情報・通信市場で何が起こるのか IT市場ナビゲーター 2005年版

(野村総合研究所) 東洋経済新報社 ¥2,100

★★★★★ 

野村総研の情報コンサルティング部門が総力を挙げて調査・検討した結果がまとめられています。類書は多くありますが、ここまで高い品質のレポートを出せるのは、長年の実績があるからでしょうか。情報通信業界の人間が読んでみても、全体のバランスがとれていて過不足がないところが素晴らしいです。また、各市場のページの中で触れている詳細な事項にも、重要なポイントが無駄なく網羅されている点も評価できます。それぞれの分野のエキスパートが担当していることが読み取れます。

特に、将来(2009年頃まで)の市場予測のデータが豊富で、各企業がとるべき戦略に触れているところもありがたいです。また、「TOPICS」として、今後注意すべき事項を掘り下げて説明している部分も興味深く読めます。例えば、2006年に導入予定の携帯電話の番号ポータビリティ(MNP)については、米国や韓国の事例を説明しながら日本市場の動向を詳しく分析するなど、メリハリのある構成になっています。
→ Amazonで詳しく見る


|経済・産業・金融 | comments(0) | trackbacks(0) |
「プロフェッショナルの条件 ― いかに成果をあげ、成長するか」(P.F. ドラッカー)レビュー
プロフェッショナルの条件

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか

(P.F. ドラッカー) ダイヤモンド社 ¥1,890

★★★★★

過去のドラッカーの著作・論文の中から、仕事の能力向上に関するものを抜粋して編集したものです。そのため、話が急に飛んだり、まとまりが悪いように思われるところもありますが、一つひとつの記述には重みがあります。自分のこれまでの仕事を振り返りながら、反省しながら読むのもいいでしょう。今後仕事を進める上で、方針に迷うことが少なくなると思います。

本書の中で特に覚えておきたいポイントは以下のとおりです:
成果を挙げることは習慣的な能力の集積である。権限ではなく貢献に焦点を合わせるべきである。
時間は整理しまとめる必要がある。
最も重要なことや自らの強みに集中すべきである。
意思決定や問題解決には多くのチェックポイントがある。
コミュニケーションは受け手によって成立するものである。
上司の強みを生かすべきである。
→ Amazonで詳しく見る


|ビジネススキル | comments(0) | trackbacks(0) |
「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)レビュー
嵐が丘

嵐が丘

(エミリー・ブロンテ) 新潮社 ¥740

★★★★

女性に人気がある古典恋愛小説ですが、正直言ってあまり感情移入できなかったですね。ただ、登場人物の人間関係の設定が面白く、またヒースクリフをはじめとした登場人物の異様なまでにひねくれた行動や態度に興味を惹かれました。恋愛小説というより、人間ドラマとして楽しめたような気がします。最後、ややハッピーエンド的な展開になるのは微笑ましかったですね。

本書(鴻巣友季子の訳)は、他の翻訳を読んだことがないので比較できませんが、やや冒頭付近では読みにくさがあるものの、次第に慣れてくるし、訳者が後書きで述べているような工夫と熱意のようなものが感じられたので、訳としては良かったのではないかと思います。
◆こんな人におすすめ … ドロドロした愛憎劇が好きな人。
◆効用 … 人間の本性は、どこの国もいつの時代も醜いものだということが分かる。
→ Amazonで詳しく見る

※関連商品 … 原書: 「Wuthering Heights」,映画版: DVD「嵐が丘」


|エミリー・ブロンテ | comments(2) | trackbacks(0) |