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「あかんべえ」(宮部みゆき)レビュー
宮部みゆきの本は何冊か読んでいますが、時代小説はまだ読んでいませんでした。一冊くらい読んでみようと思って、評判のいい本書を選んで読んでみたのですが、どうも私の趣味に合わないようでした。幽霊がたくさん出てくるファンタジーもので、現実には起こりえない話でした。もっとも、ファンタジー自体が嫌いなわけではありません。「蒲生邸事件」は、タイムスリップを題材にしたファンタジーですが、宮部みゆきの作品の中では一番気に入っています。しかし、本書は「蒲生邸事件」のように好きになれませんでした。

楽しめなかった要因としては、第一に、ストーリーや、各登場人物の行動・発言に、納得できないものが多かったことです。例えば、なぜ、主人公のおりんには全ての幽霊が見えて、他の人には、全く見えなかったり、一部しか見えなかったりするのか。これが本書の最大のミステリーだと思って、あっと驚く種明かしがあるかと期待していたのですが、期待はずれでした。また、お化けさん達が成仏できる場合とできない場合の違いにも、重大な謎が隠されているのかと思って読んでいたのですが、最後まですっきりしませんでした。

ではミステリー的な部分以外で楽しめるところが多かったかというと、そうでもなくて、特にストーリーの前半から中盤にかけては、変化に乏しく、かなり退屈でした。終盤に急展開するところはまあまあ面白くて、のめりこんで読むことができたのですが、最後の終わり方がすっきりしませんでした。
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|宮部みゆき | comments(1) | trackbacks(0) |
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Comment
2008/11/13 2:15 PM posted by: 福田浩司賞味大臣
読みましたが宮部作品だからお化けも基本悪い人はいなく楽しめたという感じ。ただ最近震える岩や天狗風も読んだせいか超能力少女趣味が続き凝り固まっている気も。現代物でも宮部さんの作品には超能力者多く出てきますからね。この作品は漫画だとコミカルすぎむしろ舞台向きの小説という気もしましたね。そういえば小演劇でお化け物昔見たことあります。まあ妬みはよくないという宮部さんの倫理観は最後に感じられました
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