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「木に学べ ― 法隆寺・薬師寺の美」 (西岡常一)レビュー
法隆寺、薬師寺などの修理、復元を果たし、文化功労者にも選ばれた宮大工が語った言葉を書き起こしたものです。本当に喋ったことがそのまま書かれてあるようなので、関西弁が苦手な人は分かりにくい部分があるかもしれません。私は関西出身なので平気でしたが。

先日、奈良に小旅行に行くことになり、せっかくだから何か予備知識を深めておこうと思い、「予習」として本書を読んでみたのでした。読んでいるうちに、法隆寺、薬師寺を見るのが本当に楽しみになってきました(小学校の遠足以来2度目でしたが、実質初めて行ったのでした)。

実際に訪れたときは、本書に書いてあったことを一つ一つ思い出しながら、細かいところまで確認しながら、長い時間をかけてじっくりと見て回ることができました。今後、奈良方面、特に法隆寺、薬師寺に行かれる方は、ぜひ西岡氏の著書を読んでおくことをお勧めします。何も知らないで、ただの古い建物、世界遺産の一つ、くらいに思って観光するのはもったいないです。類書として、「木のいのち木のこころ―天・地・人(西岡常一, 小川三夫, 塩野米松)」もあります。

■本書で印象深かったところ:
・樹齢千年のヒノキを使えば、建造物は千年もつ。(ヒノキは丈夫。鉄、コンクリートより強い)
・古代の建築でも、昔のほうがよかった。室町時代の改築では、飛鳥時代より質が悪くなっている。
・飛鳥時代の建築は、構造を良く考えてあり、機能美がある(法隆寺の回廊の「束」、「皿斗」など、細部まで)。日光東照宮などは、装飾ばかりで、まともな「建築」ではない。
・学者は、木一本一本のクセを考えず、寸法、形、様式で語ろうとする。話にならん。
・法隆寺を解体して、飛鳥時代の人は一本一本の木のクセを見抜いて、上手く組み合わせてバランスをとっていることが分かった。
・薬師寺は、東塔より、再建した西塔のほうが創建時の形を残している。(東塔は、修復のたびに、その時代の方法が使われたため)
・「飛鳥時代に学者はおりません。大工がみんなやったんやないか。その大工の伝統をふまえているのだから、われわれのやっていることは間違いないと思ってください」
・鉄は、飛鳥時代のように、砂鉄から作ったものなら千年でも大丈夫だけれど、最近の溶鉱炉から積み出したような鉄はあかん。
・宮大工の技法の受け継ぐのは難しい。実際に仕事をしながら覚えないといけないが、その機会が少ない。
・木は呼吸をしている。日本の建築は、日本で育った木が一番いい。「木を買わずに山を買え」。
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「詳説世界史研究」(木下康彦, 木村靖二, 吉田寅)レビュー
評価:
木下 康彦,木村 靖二,吉田 寅
山川出版社
¥ 2,500
(1995-07)
本書は、高校生、特に文系の大学受験生向けに書かれた世界史の参考書です。まえがきの最後にも「本書は、高校レベルの世界史をみずから学ぶための参考書として編集されたものである。」と書かれています。でも、私は単に、趣味としての世界史の勉強、または調べ物に使うために買ったのでした。海外旅行でヨーロッパ・中東方面の遺跡や博物館に行ったときに、歴史の知識があればもっと楽しめただろうなーと思うことがよくあるのです。そこで、今からでも遅くないから勉強しなおそうと思って買ったのでした。私は高校時代は理系だったし、センター試験では地理を選択したため、世界史はあまり勉強しませんでした。今では、もっと真面目に勉強しておけばよかった…と思います。

そういう社会人は多くいると思います。世界史を大雑把に学習できる書籍としては、「一冊でわかるイラストでわかる図解世界史」「スーパービジュアル版 早わかり世界史」など、分かりやすく読みやすいものも多くあります。しかし、より深い知識を得るため、また、調べたいことを詳しく調べるためには、情報量が多いほうがいいです。本書は、571ページもの分量があり、文字も多いため、物足りなさを感じることはありません。また、年表や地図などを多用し、読みやすいように工夫されています。常に手元に置いて、ちょっと時間があるときにぱらぱらとめくってみたくなる本です。
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「人名の世界地図」(21世紀研究会)レビュー
人名の世界地図

人名の世界地図

(21世紀研究会)文芸春秋 ¥819

★★★☆☆ 

日本人の人名に関しては、その苗字や名前の由来に興味があっても、外国人の名前には関心がないという人が多いのではないでしょうか。しかし、外国人の人名のほうが、歴史的背景が複雑であるということは、少し考えれば分かることでしょう。本書は、世界各地(欧米、イスラム圏、中国・朝鮮半島、アフリカなど)の人名について、その意味・由来・伝説について幅広く説明されています。

名前には、宗教や職業など、さまざまな意味がこめられていることが分かってとても興味深いです。また、例えば、John, Jean, Juan, Johann, Ivanなど、異なる国での響きの似た名前の多くが、共通の語源を持つことも意外でした。多くの名前の事例が整理されて掲載されているので、データベースとしても使えます。
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