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「嵐が丘」(エミリー・ブロンテ)レビュー
嵐が丘

嵐が丘

(エミリー・ブロンテ) 新潮社 ¥740

★★★★

女性に人気がある古典恋愛小説ですが、正直言ってあまり感情移入できなかったですね。ただ、登場人物の人間関係の設定が面白く、またヒースクリフをはじめとした登場人物の異様なまでにひねくれた行動や態度に興味を惹かれました。恋愛小説というより、人間ドラマとして楽しめたような気がします。最後、ややハッピーエンド的な展開になるのは微笑ましかったですね。

本書(鴻巣友季子の訳)は、他の翻訳を読んだことがないので比較できませんが、やや冒頭付近では読みにくさがあるものの、次第に慣れてくるし、訳者が後書きで述べているような工夫と熱意のようなものが感じられたので、訳としては良かったのではないかと思います。
◆こんな人におすすめ … ドロドロした愛憎劇が好きな人。
◆効用 … 人間の本性は、どこの国もいつの時代も醜いものだということが分かる。
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※関連商品 … 原書: 「Wuthering Heights」,映画版: DVD「嵐が丘」


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