■注意■

当ブログは、こちらに引越しました:

http://amzn1.blog102.fc2.com/

みんなのブログポータル JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



|- | - | - |
「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見」 (ジム・ロジャーズ)レビュー
前作(冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行)の続編であり、旅のコンセプトは変わっていません。変わったのは、移動手段がバイクから車(ベンツ)になったことと、旅するコースと、同伴する女性くらいか。

個々の旅先での出来事とそこで得た教訓、また著者の見解が述べられています。多くに国を訪れ、役所仕事、市場、日常生活などの現場を見てきた人にしか分からない、重要なことが多く書かれていると思います。

■本書で印象に残っている部分:
今後数百年の間に、世界の言語は30ぐらいになるだろう。(マイナーな言語は消滅する)
・今日、世界には200の国がある。今後30〜50年の間に、この数は300あるいは400にまで増えるだろう。(民族主義の勃興で、分裂が増える)
・トルコは、長期投資にはうってつけの国になるだろう。
19世紀が大英帝国の、20世紀が米国の世紀であったとしたら、21世紀は中国の世紀である。
・韓国の保護主義は群を抜いて強い。韓国の繁栄は似非であり、韓国に住んだり韓国でビジネスをするのはやめたほうがいい。投資をするなんて論外。
・日本の問題は、人口構成、少子高齢化にある。しかし日本の人種差別はひどく、移民を受け入れず、父母が日本で生まれていても日本人の血が流れていなければ参政権がもらえない。
・従来、世界、特に米国は、パスポートやビザなしでうまくいっていた。本来、ないほうがいい。ユーロは、それを推進する重要なもの。
・ナイジェリアはひどい。国として生き残るとは思えない。
・南アフリカは、アパルトヘイト解消後も、改善されていない。黒人の教育がされておらず、汚職も多い。
・アフリカで観光するなら、タンザニアが一番。
・アメリカで教会に衣服を寄付しても、アフリカの悪徳業者に横流しされるだけ。アフリカの人の職を奪うだけ。
・アフリカでは、タンザニア、エチオピア、モーリタニアは改善に向かう。
・アフリカ等で、NGOは、自己目的化した巨大産業。海外援助のほとんどは、外部のコンサルタント、地元の軍部、腐った役人、NGOの代表者、メルセデス・ディーラーの懐に収まっている。道さえないところにメルセデスのディーラーがいるのだ。
・サウジアラビアでは、生活習慣は古くて単純だが、インフラは立派。空港、高速道路、港、ビルなどは最新。
・パキスタンは不安定。そのうち複数の国に分裂する。この国の洗濯屋のシステムは、不思議なほど見事に運営されている。
・インドには品質という概念がない。世界市場では競争できない。男尊女卑もひどい。
・ペルー、ボリビアは有望。人は、長い戦争が終わったところへ行くべき。
・バンクーバーは、自然環境に恵まれ、多くの外国人もいる。100年後あるいは数百年後には、世界最大の都市の一つになるだろう。
・アメリカ人の多くは、他の国について無知・無関心すぎる。自国のことも本当はよく分かっていない。
・グリーンスパンは失敗し続けた。
・1000年後、どの文化が頂点を極めているか、誰にも分からない。1000年前、世界最大の都市はスペインのコルドバだった。
→ Amazonで詳しく見る


|資産運用・株式投資 | comments(0) | trackbacks(0) |
「冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行」(ジム・ロジャーズ)レビュー
かつてジョージ・ソロスと共同でクォンタム・ファンドを設立し、37歳で引退した投資家による、バイクでの世界一周紀行です。とにかくうらやましい。私も海外旅行は好きで、今まで35カ国ほど旅行していて、いずれは世界一周旅行もしたいと思っています。著者のように、若くして巨万の富を築いてリタイアし、専門知識(著者の場合、投資)を生かしながら、世界中を旅することができたらどんなに幸せだろうと思います。

本書には、投資や国際経済について、示唆に富んだ考察や経験談が多く盛り込まれています。特に、行く先々の国での、出入国時の手続きの理不尽さ、通貨の状況(公式なレートとブラックマーケットのレートの差など)、株式市場の状況(実際に投資をしながら)について説明し、その国の経済の健全性、その国が買いか売りか、を評価しようとしている点が興味深いです。

■本書で印象深かった部分:
・国家統制主義は絶対悪である。
・旧ソ連は、民族・言語・宗教の多様性のため、バラバラに割れ続けるだろう。
・中国は、21世紀前半には、世界最大の経済大国になるだろう。
・共産主義社会では、物価が抑えられ、生産意欲が出ないため、ろくな物が生産されない。
・保護主義は、消費者に不利益をもたらすだけでなく、保護された産業の活気・製品の品質が悪化し、結局は社会を駄目にする。
・ザイールのような国への対外援助は、悪い政権・独裁者を潤すだけで、意味が無い。それより、一度崩壊させ、自力で立て直させることが重要である。
・アフリカは楽観的に見ていい。アフリカ南部、特にボツワナは有望な国。
・オーストラリアのダーウィンは将来楽しみ。ニュージーランド、アルゼンチンの観光資源は魅力的。
・ラテンアメリカは活気が出てくる。そして、米国の国境を変えるほどの影響力を持つかもしれない。未来永劫続く国境はありえない。
・貯蓄と投資に対する課税は廃止すべき。
→ Amazonで詳しく見る

※関連商品: 冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見(ジム・ロジャーズ)


|資産運用・株式投資 | comments(0) | trackbacks(2) |
「ネット投資家の戦い方」(浜島昭平)レビュー
ネット投資家の戦い方

ネット投資家の戦い方

(浜島昭平)アスカ・エフ・プロダクツ ¥1,680

★★★☆☆
オリジナリティ溢れる内容で、著者自らの考察・経験に基づいて書かれている点は、評価できると思います。「取引表」の作成の話や、指標を加工する話など、その有効性はともかく、独自性は面白いと思います。ただ、あまりにも投機的な内容に偏っていて、細かいテクニックを駆使することに重点を置いている点には疑問が残ります。セコいなーという印象ばかりが残ってしまいます。

あと、話が飛びすぎたりしていて、ポイントが不明確になっていたりして、とにかく読みにくいです。何故こんなことをわざわざここに書くのだろう、というような記述が目立ちます。例えば、ネット取引の道具としてパソコンの選び方に2ページも割いてたりするのが不思議です。そこに
パソコンの基本ソフト<OS>は、<WindowsXP>なら、問題ありませんが、それに手を伸ばすまでもなく、<Windows98を含めて、それ以降の<Windows98SE>、<WindowsME>で、実は十分なのです。
というようなことが書いてあります。そんなことはどうでもいいのに…。とにかく、どうでもいいような戯言が多すぎて、読んでいてストレスを感じました。
→ Amazonで詳しく見る


|資産運用・株式投資 | comments(0) | trackbacks(1) |
「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス)レビュー
敗者のゲーム

敗者のゲーム

(チャールズ・エリス)日本経済新聞社 ¥1,680

★★★☆☆

決して面白い本ではありません。説教じみていて、教科書のような本です。タイトルの意味するところは、「投資とは、失敗した者が負けるだけで、失敗しなかったものが少し勝てる、という程度のものだ」ということです。だから欲張るな、ということを徹底的に叩き込まれます。

内容としては、ランダムウォーク理論を背景にしており、個人投資家の能力の限界を主張し、インデックスファンドを推奨する内容になっています。後半の個人投資家向けの部分では、具体的な資産運用の考え方をアドバイスしてくれています。全般に、書かれてあることはどれも重要なことで、投資をする上で知っておくべきことばかりです。投資の初心者や、自信過剰な人は読んでおくといいでしょうね。謙虚になれます。逆に、本書に書いてあるような基本を知らずに株をやるのは危険でしょう。
→ Amazonで詳しく見る


|資産運用・株式投資 | comments(0) | trackbacks(2) |
「億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術」(メアリー・バフェット, デビッド・クラーク)レビュー
バフェットの銘柄選択

億万長者をめざす バフェットの銘柄選択術

(メアリー・バフェット, デビッド・クラーク) 日本経済新聞社 ¥1,785

★★★★

株式投資の本は腐るほどありますが、真に実績のある投資家から学ぶのであれば、ウォーレン・バフェットが最適でしょう。そして、バフェットの関連本から一冊選ぶとすれば、本書でしょう。長期投資の教科書的な内容の本です。

「基礎編」の、銘柄選択の考え方を示している部分はとても参考になります。本書に書いていることを忍耐強く実行すれば、おそらく長期的にはかなりの利益が出るでしょう。ただ、各企業の特性を評価するには、財務に関する相当な知識が必要です。別の専門書が必要でしょう。努力して勉強すれば報われる、という考え方です。

しかし、後半の「応用編」の具体的な数字を例に説明している部分は、あまり役に立ちませんね。EPSの推移を具体的に予測するのは、実際には難しいです。少しの誤差によって適正株価が大きく変わってくるため、過度に細かい予想は意味がないように思えます。数式と表を用いた説明の部分が多くありますが、少しくどいですね。
→ Amazonで詳しく見る


|資産運用・株式投資 | comments(0) | trackbacks(0) |
「投資戦略の発想法」(木村剛)レビュー
投資戦略の発想法

投資戦略の発想法

(木村剛) アスコム ¥1,890

★★★★★ 

あらゆる個人のための、資産形成や家計に関する考え方を述べています。巷に溢れている投資に関する本とは全く違っていて、良心的な本であることが最大の特徴でしょう。というのも、他の多くの本は、業界の立場を代弁していたり独り善がりだったりするのですが、本書は、一貫して読者の利益を考えてくれています。

特に、投資信託の選び方、家計のバランスシートの重要性、インフレへの対策などに関する説明は、一読に値します。参考文献も使えます。本書を読めば、インチキな情報に騙されないためのフィルタを身につけられます。マネー雑誌の記事の多くは読む価値がないということが分かるようになるため、時間の無駄を避けられるようにもなれます。
→ Amazonで詳しく見る


|資産運用・株式投資 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ラリー・ウィリアムズの短期売買法」(ラリー・ウィリアムズ)レビュー
人はなぜお金で失敗するのか

ラリー・ウィリアムズの短期売買法

(ラリー・ウィリアムズ) パンローリング ¥10,290

★★★★☆ 

私の株取引は、テクニカルよりもファンダメンタル重視、短期よりも中長期がメインなので、本書には初めから懐疑的でした。そのため、これだけ高価な本を購入する気にはなれず、図書館で借りて読みました。一読した後も、私の考えは変わりません。短期売買には否定的な見方です。

しかし、本書はデータによる検証が多く、数多くある短期売買・テクニカル分析の書籍の中では、比較的良書であることは認められます。おそらく、短期売買の信者にとっては、バイブル的な本になりうるものだと思います。高価な本なので、元を取るつもりで必死になって読めるというメリットもあるかと思います。

ただ、全体的に冗長な部分が多く、著者の独り善がりのどうでもいい話も多いです。2章と7章以外は、あまり役に立たないような…。また、翻訳と原書のどちらが悪いのか分かりませんが、実に読みにくいです。
→ Amazonで詳しく見る


|資産運用・株式投資 | comments(1) | trackbacks(0) |
「人はなぜお金で失敗するのか」(ゲーリー・ベルスキー,トーマス・ギロヴィッチ)レビュー
人はなぜお金で失敗するのか

人はなぜお金で失敗するのか

(ゲーリー・ベルスキー,トーマス・ギロヴィッチ)日本経済新聞社 ¥650

★★★★☆ 

私自身、株式投資を5年以上続けている過程でお金について勉強もしていたし、確率・統計の知識もあるつもりだったので、知識の整理のつもりで本書を読んでみました。それでも、新たな発見がいくつかありました。

たとえば、過去の支出にとらわれて行動を決めてしまう「つぎ込んだ費用の誤り」、自分が所有しているものの価値を過大評価する「所有効果」やこれに関連する「後悔の嫌悪」と「決定麻痺」、持論に合う情報のみ有利に解釈する「追認へのバイアス」、平均的・統計的に見て多くの人が「自信過剰」であるという現実など。

「行動経済学」「心の会計」という概念の奥の深さを知ることができます。金儲けに自信があるのになぜかお金が貯まらない、という人にはぜひ読んでいただきたいです。利益や損失に対して客観的な見方ができるようになります。
→ Amazonで詳しく見る


|資産運用・株式投資 | comments(0) | trackbacks(4) |
「信用取引入門」(楠雄治, 倉林るみ子, 福永博之)レビュー
信用取引入門

信用取引入門

(楠雄治, 倉林るみ子, 福永博之) パンローリング ¥2,940

★★★★☆ 

信用取引の解説書を最近よく見かけるようになりましたが、その多くが、売買のテクニックに走って「少ない元手で大きく稼ごう」と読者を煽るばかりで、肝心の信用取引の仕組みや背景について詳しく解説していません。仕組みを深く理解しないまま信用取引を始めるのは危険だと思います。

その点、本書は、必要な知識が得られるよう工夫して説明されています。特に、証券金融会社を中心とした資金・株券の流れ、金利の計算の仕方、新聞で公開される日証金残高などの各種データなどについて、詳しく説明されています。私も、本書で知識を整理した上で、証券会社で信用取引の口座を開設しました。
→ Amazonで詳しく見る


|資産運用・株式投資 | comments(0) | trackbacks(0) |
「株式投資に役立つ『会社四季報』の使い方」(会社四季報編集部)レビュー
会社四季報の使い方

株式投資に役立つ『会社四季報』の使い方

(会社四季報編集部) 東洋経済新報社 ¥1,575

★★★☆☆

四季報の使い方を説明した類書はたくさんありますが、やはり編集部直筆だけあって、他とは情報の確度や読みやすさが違うと思います。私も3ヶ月に1度、四季報で銘柄の発掘・分析をしますが、本書を読まないと分からなかったことがいくつかあります。特に、四季報用語の微妙なニュアンスは覚えておきたいですね。

ただ、四季報の使い方とは全く関係のない、株式投資一般に関する説明に、必要以上に紙面を割いているのがいただけません。全体的に、もう少し会社四季報の裏事情などの説明も欲しかったです。
→ Amazonで詳しく見る


|資産運用・株式投資 | comments(0) | trackbacks(0) |