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「砂のクロニクル」(船戸与一)レビュー
虹の谷の五月

砂のクロニクル

(船戸与一) 新潮社 ¥740〜820 [上巻・下巻]

★★★★★

激しい小説です。何でもありですね。物語の背景にあるのが、クルド人国家の独立の問題だったり、武器の大量密輸だったりと、スケールが大きいのです。また、人が死ぬシーンもたくさんありますが、死に方が激しい。恋愛も激しいです。

全てが嵐のように過ぎ去ってしまうような展開ですが、最後にマハバードに主要な人物が集結していくところはかなり盛り上がります。でもラストは幻想的な不思議な終わり方でしたね。こういう小説を読んでいると、歴史を動かすようなことをしてみたいという衝動に駆られます。
◆こんな人におすすめ … イラン・イラクを旅行してみたい人。クルド人に関心がある人。
◆効用 … イスラム原理主義の哲学に触れることができる。
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|船戸与一 | comments(2) | trackbacks(0) |
「虹の谷の五月」(船戸与一)レビュー
虹の谷の五月

虹の谷の五月

(船戸与一) 集英社 ¥780〜800 [上巻・下巻]

★★★★

船戸与一の小説にしては、美しい風景が目に浮かぶ作品です。退屈そうな田舎の村が舞台ですが、メグ、マリリン、トニアなどの若い女性の登場人物がいい味を出してくれています。

ただ、やや迫力というかスリルに欠けるように思えます。やはり、子供が主人公で、他の登場人物もやや地味だからでしょうか。船戸文学では、「砂のクロニクル」[上巻][下巻]のような、ドロドロしたハードボイルド的な冒険小説が好きなのですが、やや毛色が違います。それでも、直木賞受賞作だけあって、ストーリーの完成度は期待どおりでした。
◆こんな人におすすめ … 海外の僻地の旅が好きな人。フィリピンに興味ある人。
◆効用 … ゲリラの戦い方を学べる。
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|船戸与一 | comments(0) | trackbacks(0) |