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2011.02.12 Saturday
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「竜馬がゆく」(司馬遼太郎)レビュー
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2007.09.06 Thursday 21:56
『・・・・・
「坂本さんの覚悟はなんですか」
とも、慎蔵はきいた。死生観のことである。
竜馬はちょっと考えてから、
「そんなものはないようだ」
といった。
「生死などは取り立てて考えるほどのものではない。何をするかということだけだと思っている。世に生を得るは事を成すにあり、と自分は考えている」
「事とは何ですか」
「しごとのことさ。仕事といっても、あれだな、先人の真似ごとはくだらぬと思っているな。釈迦や孔子も、人真似でない生き方をしたから、あれはあれでえらいのだろう」
・・・・・・』
坂本竜馬の他人に対する評価にも興味深いところがありました。特に、天才的な頭脳・策謀の能力を持つ清河八郎に対し、策謀だけでは、暗い、そういうところには人はついて来ない、と評していたところが印象的でした。
本書を通じて、学んだことも多くありますが、特に、大政奉還のような革命的な大仕事を成し遂げるには、いかに多くの人々が、いかに多大な労力を費やし、また、様々な外的要因が複雑に関連し合って、初めて可能となるということが分かります。そのような大事業を成すには、どのような人物がどのような役割を果たすべきなのか、ということが重要だということです。坂本龍馬以外にも、中岡慎太郎、武市瑞山(半平太)、後藤象二郎、板垣退助、岩崎弥太郎、高杉晋作、桂小五郎(木戸孝允)、勝海舟、西郷隆盛(吉之助)、小松帯刀、岩倉具視、徳川慶喜、など、各人が果たした役割を改めて振り返ってみると、歴史を学ぶことの重みを再確認できます。これは、今の時代に、何か大きな仕事をしようと考えている人にも、大いに参考になると思います。
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「新史太閤記」(司馬遼太郎)レビュー
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2004.12.11 Saturday 00:22" target=_blank>
新史太閤記
(司馬遼太郎)新潮社 ¥660 [上巻・下巻]
★★★★★
子供の頃にNHK大河ドラマ「おんな太閤記」を見て以来、豊臣秀吉のファンなのですが、本書を読んだのは大学生の頃でした。あまりに面白くて一気に読んでしまった記憶があります。秀吉ファンには気持ちよく読めるように書かれています。というのも、秀吉には、出世欲や征服欲が強く、また晩年は惨めな思いをしていたというような負の部分もあるのですが、本書にはそのようなマイナスイメージを与える記述がほとんどなく、極めてスピーディーに秀吉の出世物語を描いているからです。
史実を知ることよりも、娯楽として楽しめる作品だと思います。ビジネスマンにとっては、マネジメントや組織論の勉強にもなるでしょう。
◆こんな人におすすめ … 出世したい人。織田信長より徳川家康より、豊臣秀吉が好きな人。
◆効用 … 秀吉のサクセスストーリーを短時間で追体験できる。
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「坂の上の雲」(司馬遼太郎)レビュー
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2004.11.15 Monday 23:52" target=_blank>
坂の上の雲
(司馬遼太郎) 文芸春秋 ¥620 [第1巻〜第8巻]
★★★★★
日本人なら読め!と言いたくなる名作です。司馬遼太郎の代表作です、ということは、日本の歴史小説の代表的な名作でもあります。戦場の場面が多く描かれていますが、中でも旅順での攻防が最も印象的でした。戦略のまずさが原因であれほど多くの血が無駄に流れたことについて、様々なことを考えさせられました。ぜひいつか旅順に行って203高地に登ってみたいですね。
第8巻の巻末で、60ページにわたる「あとがき集」を読むことができます。これも必読です。乃木希典の扱いの難しさなど、作者の苦労が多少なりとも想像できます。
NHKで特別大河としてドラマ化されるそうですね。普段ドラマは全く見ない私も、こればかりは録画してでも全部見たいです。
◆こんな人におすすめ … 長編小説を読むことができる全ての日本人。
◆効用 … 日本の国家の成り立ちに想いを馳せ、日本の行く末を憂う気持ちが生まれる。
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※関連商品… ハードカバー版 「坂の上の雲(新装版)」シリーズもあります。
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「燃えよ剣」(司馬遼太郎)レビュー
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2004.10.28 Thursday 04:00" target=_blank>
燃えよ剣
(司馬遼太郎) 新潮社 ¥660〜700 [上巻・下巻]
★★★★☆
新選組の物語というより、土方歳三の伝記小説ですね。
だからNHK大河ドラマ「新選組!」を見た人がこれを読むと、びっくりすることになるでしょう。近藤勇ってそんなにつまらない奴だったのかと…。土方という人物の好き嫌いによって本書の評価も分かれるかもしれません。私はあまり好きではない人物ですが、その割には面白く読めました。
また、幕末の当時の時代背景や、幕府の幹部連中の本音とか、いろんな知識も得られて、興味深く読めます。戦術・戦略論的な観点からも面白く読めると思います。
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